石垣島ダイビングBLOGBLOG & NEWS

【2021年4月13日】の記事

ウミウシのペア 交尾の不思議

ファンダイビング 2021/04/13

はいさい!部長です!

今日はめちゃめちゃ暑いですね!天気も良くて最高のダイビング日よりでした!

そんなわけで本日は竹富島近辺でダイビングをしてきました!

竹富島南の近海は基本的に砂地が広がりつつ、ところどころに大きな根があるというような地形です。

シライトウミウシ交接中

潜っているとウミウシのペアを発見!

 

改めてまじまじと考えてみると・・・

あんなにゆったりのんびり動いているウミウシ

よくあの広い海で出会えるものだなと思いません?奇跡か!!ウミウシの繁栄は奇跡の連続か!!

というわけではなく

実はウミウシ、自分が動いたあとには粘液みたいなものが残ります。

ナメクジが這ったあとみたいなあれです。

粘液の中にはフェロモンも含まれており、自分と同じ種のフェロモンには強く反応し、

「仲間がいるぜ!行かねば!」と後を追います。

 

そして出会った2匹のウミウシ

ここで気になる、ウミウシの雄雌。そういえば見分け方とかあるのかな、せっかく会えたのに同性じゃ意味ない・・・?

はいはい皆さん、心配ご無用。

ウミウシは実は”雌雄同体”という性質を持っています。

ひらたくいうと、同時に一つの個体の中に雄と雌両方の機能を備えているって感じです。

ですが、卵巣と精巣をどちらももっているわけではなく、両性生殖腺という器官で卵子と精子をいっぺんに作ってしまいます。

そんなん相手見つけないでも自分で増えたらええやんって

わけにはいかず・・・

自分の体内にあるうちの精子はまだ活性化しておらず、自家受精はできません。

相手をみつけて初めて交尾をするに至ります。

 

粘液を辿り、パートナーを追い求め、追い付かれたウミウシは後ろに交尾相手がいる!

となり回れ右。お互いに相手が自分の右側になるような態勢をとります。

これは生殖器が体の右側面についているためです。

お互いに生殖器を出し、お互いに受け入れ、精子を”交換”します。

これではじめて交尾の完了!

あとはそれぞれが卵を産みます!

 

探せばちょいちょい見つかるウミウシ。

次に海の中でもしペアに出会ったらそんなことにも思いを馳せてみたらまた違ったウミウシの魅力を感じるのではないでしょうか!

 

 

ハナヒゲウツボも可愛かったです!

歌うハナヒゲウツボ

 

それではまた!

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